awsのrdsサービスを紹介!メモリの監視はコンソールを簡単に行えます

awsとはAmazonが提供しているクラウドサービスのことです。Amazonが保有するサーバーをベースに仮想空間上でさまざまなサービスを利用できます。なかでもrdsとよばれるデータベースサービスは安定性の高さから世界中の多くの個人や企業が利用する機能です。

そこで今回はrdsの基本的なサービスを紹介するとともに、運用中のメモリ監視などについて紹介します。

注目されるaws!port監視がサービスを支える

rdsとは!クラウドを使ったデータベースシステムの構築を紹介

自社で構築するデータベースシステムは「オンプレミス」といいます。

これに対してクラウドを利用した「aws」のデータベースシステムが「rds」です。オンプレミスでデータベースシステムを構築する場合には、運用定義の設定やパフォーマンスのチューニング、メンテナンスといったインフラ運用が欠かせません。

しかしクラウドからシステムを借りるrdsではこれらの作業がすべて不要になります。パッチの適用やメンテナンスといった煩雑な作業はaws側がすべて対応してくれるからです。また、オンプレミスではサーバーの拡張、運用、メンテナンスに膨大なコストが必要ですが、rdsにはこうしたコストも発生しません。

awsのサービスは従量課金制を採用しており、利用したリソースの料金だけを支払うシステムだからです。rdsはオンラインに繋がる環境なら誰でも簡単に利用できます。システムが非常に堅牢で拡張性にも優れていることから、rdsは金融機関や政府機関などの間でも採用が進んでいます。

rdsは汎用性も抜群!管理はawsマネジメントコンソールから一括操作

rdsでは「Amazon Aurora」「Oracle」をはじめ「MySQL」や「PostgreSQL」のほか「MariaDB」や「Microsoft SQL Server 」といったの6種類のデータベースエンジンに対応しています。

幅広いRDBMSに対応しているので開発や商用ベースなどでの利用でも困ることはないでしょう。OracleやSQL Serverの利用にはライセンス料が発生しますが、これらの支払いは個別に対応する必要がありません。

rdsにはライセンス料込みのプランが用意されているからです。また、購入済みの場合はBYOLというプランを利用すれば、それまでのライセンスをrdsで利用することもできます。このようにrdsは非常に汎用性が高く、幅広いシチュエーションでの運用が可能です。

データベースの構築は「awsマネジメントコンソール」で行います。とくに煩雑なインストール作業もなく、わずか数クリックの作業でデータベースの構築が可能です。「MySQL」や「PostgreSQL」といった6種類の管理ツールも従来通り利用でできるので、オンプレミスからの移行もシームレスに行えます。

また、rdsは管理作業の負担が軽いのも大きな特徴です。特別なアプリを使わなくてもawsマネジメントコンソールからCPUやメモリといった50種を超えるパフォーマンスを管理できます。さらにaws CloudWatchの機能を使えば、これらのパフォーマンスを監視させることも可能です。

状況はsnsと連動させることもできるので、トラブルが発生した際にもスピーディーに対応することができます。

用途に合わせたインスタンスも用意!マルチAZでトラブルも簡単に回避できます

rdsのインスタンスにはM3インスタンス・R3インスタンス・T2インスタンスという3つのタイプが用意されています。M3インスタンスはスタンダードなタイプで管理しやすいコア数とメモリを利用できるのが特徴です。

一方のR3インスタンスはM3インスタンスよりもさらに大きなメモリを搭載しており、急速に負荷がかかるような状況でも余裕を持って対応することができます。T2インスタンスは、コンパクトなシステムに適応したインスタンスです。

ミニマムな構成となっているので無駄のないシステム運用が可能となっています。このようにrdsには扱うデータに合わせた最適なインスタンスが非常にユーザーライクな構成になっているのも大きな魅力です。さらにrdsには「マルチAZ」とよばれる機能が搭載されています。

マルチAZとはデータベースの可用性を高めるための機能です。マルチAZ配置を利用すれば複数のアベイラビリティ・ゾーンにマスターとスレーブのインスタンスを配置できます。このマルチAZ機能のメリットはトラブルによるシステム停止を最小限に抑えられることです。

大切なデータは常にスレーブ側でも保存されるため、トラブルが発生した際にもスピーディーにシステムを復旧させることができます。こうした機能を使えばシステム拡張を行う際にも必要最小限のシステム停止で済むようになるため、データベースの可用性をさらに高めることができます。

rdsのメモリ利用率について!rdsではメモリのパフォーマンスが最大に活かせるよう設定されています

rdsのパフォーマンスはawsマネジメントコンソールやaws CloudWatchなどからチェックできます。これらの機能でrdsを監視するとメモリの利用率が想定よりも高く、心配になることがあるかも知れません。

しかし、結論から言ってメモリの利用率が高くてもそれほど心配する必要はありません。もともとrdsのメモリ利用率は高くなるよう設定されており、通常の状態でも80%から90%はメモリを使用するからです。

そもそも多くのRDBMSではストレージなどへのアクセス数を減少させるため、ログなどはメモリ上にキャッシュする仕組みとなっています。

そうした方がRDBMSのパフォーマンスが最も向上するからです。このように通常時のメモリ利用率が高いことに問題はありません。メモリを監視する場合は通常時の利用率より、むしろメモリがどのような使われ方をしているのかに目を向けた方がよいのです。

rdsを導入!rdsを使えばデータサーバーを低コストで運用できます

オンプレミスによるデータサーバーの構築にはOSなどを自由に調整できるといったメリットなどがあります。しかし、オンプレミスによるデータベース運用には膨大な人的コストが必要です。また、こうした多額のコストを投資しても、さらにインフラの運用に多額の投資が必要になるのもオンプレミスの大きな弱点といってよいでしょう。

rdsを使ったデータサーバーを構築する最大のメリットは、こうした終わりのない設備投資から解放される点です。クラウドコンピューティングを利用することから、オンプレミスのようにシステムの老朽化といった問題に直面することなく、常にデータサーバーを最新の状態に保つこともできます。

また、rdsは初期投資が全く必要なく、必要なデータサーバーをすぐに構築できるというのも大きな魅力です。もちろん、rdsは自社のシステムではないことから、細かな調整は難しいといった側面もあります。しかし政府機関や金融機関といったセキュリティー性を重視している組織が採用していることからも分かるとおり、通常のデータベース運用ではほぼ、問題なく使えるといってよいでしょう。

これからデータサーバーの構築を検討している人はrdsの導入を検討することをおすすめします。